Have Fun、な気持ちで。

おもう、かく、かたちにする。

明日はもっと。

『明日はもっといい日になると思いますか?』

 

わたしは迷わず「はい」をクリックする。

 

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たしか秋葉原

就活中だったわたしはなにやら試験を受けろと言われたので、

とある雑居ビルに向かった。

無機質な部屋に無機質な受付の人。

ここにロボットがいたって同じなのにと思いながら、

前の人が受けていた説明を同じ尺の分だけまた聞かされ、

前の人が待った分だけ待合で座らされた後、

前の人となんら変わらないルートで席に案内される。

「世の中、金をもらって生きるようになるって大変だなあ」

というようなことを考えていたと思う。

 

インターネットの繋がらないモニターを目の前に、

クリックすると心理テストみたいなクイズが始まる。

あまりの問題数の多さに途中イライラする。

こういうイライラも結果に反映されてんのかと思うと

もうどうにでもなれとヤケになる。

 

そのとき目に飛び込んできたのは、

 

『明日はもっといい日になると思いますか?』

 

手が止まる。

どうだろう、明日。

大量生産のES。続々と帰ってくる書類落選メール。

グループワークに面接。みんしゅうにポータルサイト。親の顔色。

結果が出ない。終わらない。終わらない。終わらない。

 

そんなことを引き続きイライラと考えながらも、

わたしは、迷わず「はい」をクリックしていた。

 

「まあまあそう思う」じゃない、正真正銘の「はい」。

 

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明日は絶対に今日よりも良い日だ。

 

それは今も毎日そう思う。

なぜなら、わたしがそう仕向けるから。

わたしの明日をつくるのは、わたしだから。

 

就活からつい最近まで、

わたしの明日を作っていたのは、「誰か」だったと思う。

社会の目、体裁、みんなの信じる安定、固定観念

それに寄りかかっておいて、ぬくぬくと文句ばかり言っていた。

 

やっとそういうものを外から見てあげられるようになって

そうして初めてちゃんと考えることができた。

 

何をするかじゃなくて、

そこに納得感はあるか。ということ。

週5・9時5時の生活は悪じゃない。

在宅やリモートワークが正解でもない。

 その生活が好きですか?という、ただそれだけのこと。

もし好きじゃないなら、なにか違うなと思うなら、

動くしかない。

じゃあ私は何が好きなのか、何が苦手なのか。

自分の目で耳で、手足で考え続けるしかない。

どっちにしろ「金をもらって生きるようになるのは大変」なことです。

 

それでも、たのしいと思っているということは、

しばらくの間、

わたしの明日は引き続き、もっと良くなっていくのではないでしょーか。

 

 

 

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今日お昼を買いに入ったコンビニにて。

横のレジにいた就活生女子を見てぼんやりと思い出したことなど。

 

大学生のときの自分に聞かせてやりたいけど

悲しい哉、人は自分で気づくことでしか前に進めないんだそうな。