Islandの悲劇
中学生のときのはなし。
英語のスピーキングテストなるものがあった。
教室ではない別室で英語の先生と二人きり、
該当のチャプターをひとつ、読み上げるというもの。
席順だったか、名前の順だったか。
割と早い順番で、回ってきたと思う。
扉をノックして中に入り、先生の前にあるイスに座る。
手には持参した英語の教科書。
はい、始めて、そう言われて私は声を出す。
「ん?ちょっと待って、初めからもう一回。」
まだ1行も読み終えていないのに?と思いながら、もう一度。
「うーん、もう一回。これが最後ね(にやり)」
なんだ、この不敵なニヤリ顏は……イラっとするなあ。
なにを間違えたっていうんだ。と半分意地になる私。
もう一度仕切り直すと、また同じところで止められる。
「はい、ここまで。次の人呼んできてね。」
へ?
おわり??
ていうかほとんど読んでないけど???
おっかしいなーなんか嫌われるようなことしたかなー。
そう思いながら席に着くと、周りの友人はテストに備え発音練習。
するとどこからか、
「おい、Islandは”アイランド”だよ、”アイスランド”じゃねーよ」
……”アイランド”、ね。
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連休中の買い物帰り、
したり顔が忘れられない英語の先生を見かけて思い出したことなど。